Re: プリンセス「ダメダメ!全っ然ダメ!」( No.55 )
アミメキリン『三人が小部屋に入ったのでタイマーをスタートします!皆さん、20分お待ちください。トイレに行っても構いませんが、20分後すぐに絵の比較を始めるので3分前までには席に戻る事を推奨します!』
ツチノコ『なぁ、今さら言うのも難だけどよ……先鋒戦の時から思ってたが、これ運動会じゃねぇよな?』
タイリクオオカミ『ドキッ!アイドルだらけの〜という言葉に一番合いそうな名詞がそれだったってだけさ、催しの名前に特に意味はないよ』
タイリクオオカミ『さてと……それじゃ、20分の間暇だしマンガでも読もうかな』スッ
ツチノコ『……ん?おい、お前それは……』
タイリクオオカミ『え?これかい?ハンター×ハンターの最終巻だよ、図書館で借りたんだ』
ツチノコ『あぁーーーッ!?いつも図書館に置いてないと思ったらお前が持ってたのか!!寄越せ!!俺それまだ読んでねぇんだッ!!』バッ
タイリクオオカミ『おっと!ダメダメ、これは私の大事な資料なんだ。渡すわけにはいかないな』ヒョイヒョイ
ツチノコ『ふざけんな!!お前もう読み終わってんだろ!?いつまでも借りパクしてんじゃねーよ!!』
タイリクオオカミ『いやぁ、何度読み返しても飽きないんだよねこれ!まさかゴンがあんな……』
ツチノコ『あ゜あ゜あ゜ぁ゜ぁ゜ーーーーーー!!!やめろネタバレするなァーーーーーーーーー!!!』
インドゾウ「……あら〜良さげな道具がたくさん置いてあるわねぇ。後で貰えないか訊いてみようかしら」
小部屋の中にはラッキービースト達が用意した、絵を描くのに必要な様々な道具が揃っていた
インドゾウ「のんびり気ままに描きたい所だけど、時間も押してるし急がないとねぇ……それじゃあ、まずは───」
インドゾウはおもむろにスッと両腕をクロスさせ、腰のレースのポケットに両手を突っ込むと……勢いよくバッと引き抜いて、すしざんまいのポーズを取る
その両手の十本の指の間には……使い込まれた自前の筆が幾つも挟まっていた
インドゾウ「手に馴染んだ道具《えもの》で下書きしましょうか」