Re: 宝石の花( No.3 )

日時: 2020/06/15 23:08
名前: コトミヤ◆j4E+jWxvlg3P

ミミッキュも驚きを隠せない様子だった
コトミヤは城都から来た
ミミッキュの良き将下であったはずなのだから
「どこで起きている!?」
「美心の門です…」
「すぐに向かう!!」
ミミッキュは完璧な武装と
選りすぐりの将下を連れて馬に乗り駆け出した
ミミッキュの頭の中は
裏乱の理由のことでいっぱいであった
美心の門へと着いた
約100人の兵士の死体が転がっている
コトミヤはミミッキュの方を見て笑っている
「標的はコトミア!!行け!!」
ミミッキュと約500人のミミッキュの将下達がコトミヤに襲いかかった
その時、ミミッキュは
コトミヤの背後に気づいた
「そこに居るのは…ネットロイドか?」

見つけたと同時に思い出した
この裏乱の一ヶ月前
京和と城都の同盟の話を
コトミヤは美心に移り住んでいたため
こちらへの支障はないと思っていた
なのになぜ、二人が手を組んでいるのか
ミミッキュにはまだ理解ができなかった
「バレてた?まぁいいよ。殺,すだけだし」
やはりコトミヤの背後に居たのはネットロイドであった
そして約400の将下
その他に
見たことのある人物がいた
「ケリンも…」
城都の将下であったとは聞いていたが
この裏乱にまで来るとは考えていなかった
このままでは危険と判断したミミッキュは
将下達へこう告げた
「城都の方へ向かう!!」

ミミッキュは考えた
ここでの裏乱の場合美心が荒れてしまう
そして、このままだとこちらには逃げ場がない
ならば城都の近くの武素の霧隠肝男の元へ助けを求めようと思ったのだ
肝男は時々美心に訪れて
ミミッキュとは親しい中である
肝男なら助けてくれる
そう思って馬で駆け出した
「私たちも向かうぞ」
コトミヤがそう言うと
ネットロイド、ケリン、
その他の将下は馬に乗り
ミミッキュを追っていった
「…今のところは計画通りだ。
このまま、武素まで…」

駆け出してから数分経ち
武素へと着いた。だが、
「霧隠の馬がない…!」
そして不幸は重なった
急な破裂音のようなものが
ミミッキュを恐怖に陥れた
「鉄砲だ…」
城都の鉄砲隊だ
そして鉄砲の音と共に
ミミッキュの将下達が倒れていく
ミミッキュは城都近くに来たことを後悔した
火薬の匂いがミミッキュの死を知らせるようだった
ミミッキュは死を覚悟して言った
「なぜ、裏乱を起こした!」
コトミヤは微笑みながら
「この結末は最初から決まってたんだよ」
と言った

「最初から…?」
ミミッキュの頭はもう何も考えられないほどに追い詰められていた
「ミミッキュの将下になる前からね」
コトミヤは淡々と喋っている
「元々、ネットロイドとは面識があってね
ネットロイド、ミミッキュみたいな人嫌いだかさ」
ミミッキュは話をほとんど聞いていなかった
ただ生きるか死ぬかの境目で怯えていた
そしてコトミヤは言った
「ケリンもお前を恨んでる」
ミミッキュは思いだし始めた
昔のことを、ケリンとのことを