Re: 獣友高校生の日常( No.82 )
獣友高校生と立ち聞き
夕暮れに染まった空の下、野暮用で遅くなったフェネックが一人で帰路についていた
フェネック「………おや?」
ふと目線を下げると、道の先右手にある石造りの階段(フェネックから見て下り階段)の一番下の段に二人の少女が並んで腰かけているのが見えた
片方は金色の髪に大きな猫耳、もう片方は髪も服装も青紫色の少女……フェネックの位置からだと背中側しかよく見えないが間違えるハズもない、それはフェネックのよく知るフレンズ達の後ろ姿だった
フェネック「アライさんとサーバルさんかー」
フェネック(……そういえばあの二人って、私がいない時どんな会話してるんだろう?)
フェネック「………」タッ
フェネックはガードレールを乗り越えて右下の道に飛び降りると、そそくさと石造りの階段に走り寄って階段の脇に身を潜めた
フェネック(……これもアライさんの事をもっとよく知るため、はてさて一体どんな話を──)
アライグマ「……でさー、菜々の奴がケチでお金くれっつってもくれねーんだよ!」
サーバル「いくら欲しいの?」
アライグマ「1兆円だよ1兆円!パーク職員なら結構稼いでるだろうし、ちっとくらい小遣いくれてもいーじゃん!あー、お金欲しいなー!」
フェネック(ファッ!?!?ちょ、アライさん語尾の『なのだ』は!?何で普通に喋ってんの!?まさか普段の口調はキャラ付けだったの!?)
あまりにも衝撃的な事実に、フェネックはらしくもなく脳内パニック状態に陥った
サーバル「そういえば私、最近チア部に入ったんだよ!ほら見てみて!今下に着てるんだ!」バッ
アライグマ「ここで脱ぐなよ恥ずかしいな……って、おまっ!マ◯毛はみ出てるぞ!」
サーバル「えっ!?あっ、ホントだ!マ◯毛見えてる!いやーん////」
アライグマ「その状態でチアダンスなんかされたら、下半身ばっか元気になりそうだなwww」
フェネック(うわっ、猥談始めちゃったよ……アライさんも猥談とかするんだ……)