Re: 獣友高校生の日常( No.4 )
アライさん「て、手伝うのだ……」
フェネック「はい」スッ
アライさん(別に本気でつがいの作り方が知りたいわけじゃないのだ……)
アライさん(ただ何となく言ってみただけで、何でこんな目にあわなきゃいけないのだ……)
アライさん(………ひょっとして、今はフェネックは置いといて別のフレンズを攻略した方がいいのだ?)
アライさんはチラッと、先程カバが現れた引き戸を見る
すると案の定、ガラッ!と勢いよく引き戸が開かれた
アライさん(………!きた!)
アードウルフ「あっ、あの……先輩……今時間空いてます?良かったら、その……一緒に……////」モジモジ
アライさん「さっきと違うのだ!?」
膝からくずおれて床に手をつくアライさん
サーバル「全然ダメだねアライさん!」
フェネック「アライさーん、もう諦めようよー?私そろそろ飽きてきたよー」
そう言うとフェネックは本当に帰り支度を始めた
………ふと、俯いたままのアライさんがポツリと呟く
アライさん「………アライさんは」
フェネック「?」
アライさん「アライさんは大事な事を忘れていたのだ」
アライさんは決意したような瞳で立ち上がると、フェネックの元へと歩いていく
アライさん「フェネック!」
フェネック「何、アライさ──」
ガシッ、っとアライさんはフェネックの手首を掴む
フェネック「……え?」
アライさん「ちょっと着いてくるのだ!!」ダッ
フェネック「え!?ちょ、アライさん!?」
そのままアライさんはフェネックの手を引いて駆け出した