Re: 獣友高校生の日常( No.24 )
獣友高校生と旅立ちの朝
私立平原東高等学校の生徒会役員を務めるライオン・オーロックス・アラビアオリックスは校内での雑務を終え、城への帰路についていた
ライオン「……そこで、私はヘラジカになんて言ったと思う?」
オーロックス「さぁー想像もつかねぇッス」
ライオン「お前は今までに食べたじゃぱりまんの数を覚えているのか?」
オーロックス「さすが大将!俺達に出来ない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!憧れるゥ!!」
ライオンとオーロックスが話に花を咲かせる中、先頭を歩いていたオリックスは前方に何かが落ちているのを見つけた
オリックス「ん?」ヒョイ
拾い上げて見てみると、それは木の棒だった
それなりの太さと長さがあり、細かい枝も生えていない綺麗な棒である
オリックスは物珍しげに手に持った木の棒を眺めていたが……
突然、真後ろに何者かが発する闘気を感じた
オリックス「ッ!!せいっ!!」ブンッ‼
オリックスは即座に振り返り、その人物……傘を振り上げたオーロックスの無防備な腹に、横殴りの斬撃を叩きつけた
オーロックス「グハァッ!?」
もちろんオーロックスが本気で殴ろうとしていた訳ではない事は気配で分かっていたので、オリックスはかなり手加減した
……まぁ、あのバキバキに割れた腹筋なら本気で殴っても平気そうだが
オーロックス「ば、バカな……」ガクッ
ノリが良いオーロックスはその場に膝をついて驚愕の呟きを洩らす
オリックス「後ろから殴りかかってくるなよ」
するとライオンが機械みたいな声と表情でナレーションを始めた
ライオン「こうして けんしオリックスの さいきょうへのみちが はじまったのである」
オリックス「いや始まりませんし、やりませんよ!?」