Re: 獣友高校生の日常( No.18 )
獣友高校生と文学少女
夕焼けによって紅く染め上げられた、こはんと繋がる川沿いを一人の少女が歩いていた
風にたなびく長い金髪には、首から下辺りから茶色い斑点が入っており、ボサボサの黒いポニーテールが結われた頭頂部からは二本の茶色い角が生えている
髪と同じデザインのマフラーと長いまつ毛が魅力的な美しい少女だった
不意に一際強い風がビュウと吹き、少女は思わず顔を腕で守る
そしてふと視線を下ろすと……川の土手の草むらに、一人のフレンズが寝そべっているのに気づいた
私立平原東高等学校に在籍しているフレンズ・ツチノコは吹き荒ぶ風の中、川沿いの草むらに寝転がり本を読んでいた。だが
ツチノコ(………風が強くてまったく読めねぇ)
ツチノコ(失敗したな、川原で本なんか読むんじゃなかった……)
ツチノコは読書を諦めて本を閉じ、上体を起こす……その時
ザッ、ザッ……と後方からこちらに近づいてくる足音が聞こえた
ツチノコ「?」
ツチノコはチラッと横目で後ろを見る、するとそこには………
アミメキリン「………」
ジャパリパークが誇るトラブルメーカーの一人、迷探偵アミメキリンが立っていた
ツチノコ「………」
アミメキリンはツチノコの左後方に、フレンズ一人分の身長位の距離を開けて立っていたが……すぐにその場に腰を降ろす
アミメキリン「………」
ツチノコ「………」
そのまま無言の時間が20秒程続いた所で……
ツチノコ(……………き、気まずい!!何!?何だお前は!?)
無表情のまま脳内でパニックを起こした