Re: 獣友高校生の日常( No.18 )

日時: 2018/10/06 22:51
名前: 闇路◆14..oWjUr6

獣友高校生と文学少女


夕焼けによって紅く染め上げられた、こはんと繋がる川沿いを一人の少女が歩いていた

風にたなびく長い金髪には、首から下辺りから茶色い斑点が入っており、ボサボサの黒いポニーテールが結われた頭頂部からは二本の茶色い角が生えている

髪と同じデザインのマフラーと長いまつ毛が魅力的な美しい少女だった

不意に一際強い風がビュウと吹き、少女は思わず顔を腕で守る

そしてふと視線を下ろすと……川の土手の草むらに、一人のフレンズが寝そべっているのに気づいた



私立平原東高等学校に在籍しているフレンズ・ツチノコは吹き荒ぶ風の中、川沿いの草むらに寝転がり本を読んでいた。だが

ツチノコ(………風が強くてまったく読めねぇ)

ツチノコ(失敗したな、川原で本なんか読むんじゃなかった……)

ツチノコは読書を諦めて本を閉じ、上体を起こす……その時

ザッ、ザッ……と後方からこちらに近づいてくる足音が聞こえた

ツチノコ「?」

ツチノコはチラッと横目で後ろを見る、するとそこには………


アミメキリン「………」


ジャパリパークが誇るトラブルメーカーの一人、迷探偵アミメキリンが立っていた

ツチノコ「………」

アミメキリンはツチノコの左後方に、フレンズ一人分の身長位の距離を開けて立っていたが……すぐにその場に腰を降ろす

アミメキリン「………」

ツチノコ「………」

そのまま無言の時間が20秒程続いた所で……


ツチノコ(……………き、気まずい!!何!?何だお前は!?)

無表情のまま脳内でパニックを起こした