Re: 獣友高校生の日常( No.15 )
アクシスジカ「なっ……!?」
見たところカワウソのフレンズのようだが、コツメカワウソではない
毛皮が茶色いし、大人しそうな雰囲気だし、目にハイライトも入っていない
たまらずアクシスジカは教室中に聞こえる声で叫んだ
アクシスジカ「じゃ……ジャガーがコツメカワウソ以外の女と歩いてやがるぅ!!」
ミナミコアリクイ「何ぃ!?」ガタッ
フォッサ「ウソでしょ!?」ガタタッ
マレーバク「マジなの!?」バタバタ
教室にいたじゃんぐるちほーのフレンズ達が一斉に窓辺に駆け寄った
エリマキトカゲ「うわぁ〜マジだぁ!」
クジャク「こんなのありえません……!」
オカピ「ホントにフレンズかアイツ!?」
信じられない光景を目の当たりにして戦々恐々とするじゃんぐるちほーの面々
そんな彼女達に対し、一人のフレンズが喝を入れる
キングコブラ「───落ち着けメス共ッ!!!」
それはまぎれもなく奴だった
タスマニアデビル「お、お前は!」
オカピ「スケバンのキングコブラ!」
キングコブラ「観察しろ、よーく観察するんだお前ら、何事もな……」
キングコブラは窓辺に歩み寄り、ジャガーとその少女を観察する
キングコブラ「……見ろ、一見楽しげながら不意に視線を逸らす……会話が途切れている証拠だ」
キングコブラ「さらに二人の歩行速度はバラバラ……まだ互いの歩幅を知らない証拠だ」
フォッサ「おぉ……流石スケバンのキングコブラ」
アクシスジカ「凄まじい洞察力だ……」