Re: 獣友高校生の日常( No.116 )

日時: 2019/01/30 03:00
名前: 闇路◆14..oWjUr6

パフィン「むふふー♪両手に三倍アイスクリーム!!これぞ最高の贅沢でーす♪」ペロペロ

両手にそれぞれ色の違うアイスが積まれているコーンを持ったパフィンが、上機嫌で廊下を歩いていた

パフィン「甘い物の後はしょっぱい物が食べたいですー、そうだ!もう交互に食べちゃいましょう!」ゴソゴソ

パフィンは懐からジャパリチップスを取り出して、両手にアイスを持ったまま袋の縁を引っ張り始めたのだが……

パフィン「むむっ、中々開きませんねー……ふぬぬ……ぐむむぅ……ふんぎぃーー!!」

思うように開かないチップスの袋にイラついたパフィンは、顔面真っ赤にして力づくで袋を引っ張った。すると……

パァーーーンッ!!!

案の定袋が真っ二つに裂け、中身のチップスが飛び出して宙を舞った
しかもアイスを持ったままだったため、三段アイスもコーンからすっぽ抜けて四方に飛んでしまう

パフィン「あぁーーーーーッ!?!?パフィンちゃんのお菓子がーーーーー!!!!」

パフィンが悲鳴を上げるも時既に遅し、周囲のフレンズ達も『あぁ、こりゃもうダメだ……』と床に落ちていくチップスとアイスを眺めていた

……ハズだった

突如その場に飛び込んできた少女が床を蹴って跳躍、天井に着地したかと思うと……

まず天井を蹴って窓側の壁に着地するまでの間に、天井付近を舞っていたチップスを左手の指の間に優しく挟んで回収

次に窓側の壁を蹴って教室側の床に着地するまでの間に、落下中の残りのチップスを右手の指の間に優しく挟んで床に落ちる前に全て回収

そして……

???「……武装色、空気硬化……六指銃《ロクシガン》」ドシュッ

少女は両手の親指、中指、小指から指銃による空気の弾丸を放つ

武装色の覇気によって黒く染まった空気の弾丸は空中を進む間にその形を細く長く変え、まるで六本の串のような形状となった

その黒い串はパフィンが溢したアイスに向かってそれぞれ突き進み、六つ全てのアイスを床に付く前に貫通して壁や床に突き立った

この間、わずか1秒足らず
まばたきをしていたフレンズは何が起こったのか分からなかった程である
その一連の動作を視認できたフレンズ達は、動画のスロー再生みたいに時間が引き伸ばされたような感覚を味わった