Re: 獣友高校生の日常( No.115 )
その時、今まで無言で思案していたミライが口を挟んだ
ミライ「……ここは、彼女にお願いしましょう」
菜々「彼女?」
ミライ「『トゥエルブ』です、彼女ならこの事態を収拾するのも容易なハズ」
ざわっ……
ミライがその名を口にした途端、オペレータールームにどよめきが拡がった
菜々「とぅっ、トゥエルブ!?トゥエルブって、あの伝説のSSS級ハンターの!?」
カコ「……しかし、彼女は夜勤でしょう?フレンズ同士の喧嘩の仲裁なんて面倒な事を引き受けてくれるでしょうか?」
ミライ「心配いりませんよ、だって……」
???『問題ない、既に現場に向かっている』
ミライが言いかけた瞬間、正面の大画面に〔Sound only〕の文字が表示されると共に澄んだ声が響き渡った
平原東校・校内某所
???「こちらトゥエルブ、体育館のある方角から異常なサンドスターの高揚を感知した。現場に急行する」
ミライ『ごめんなさいねトゥエルブ、こんな面倒事を押しつけてしまって……』
トゥエルブと呼ばれた、左耳にインカムを装着した少女が人のごった返す廊下を器用に走り抜けていく
……と、そこへトゥエルブの向かいから一人の少女が歩いてきた