Re: 獣友高校生の日常( No.111 )
ヘビクイワシ「おかしいですね、音も気配も完璧に消していたハズですが……」
ハシビロコウ「……見聞色の覇気にはちょっと自信があるの、まだ未熟ではあるけど少し先の未来も視える」
ヘビクイワシ「なるほど、これはとんだ伏兵がいたものですね」
手刀を構えたヘビクイワシと対峙するハシビロコウを見て、ヘラジカはようやく自分が狙われていた事に気がついた
ヘラジカ「ハシビロコウ!?あいつは一体……」
ハシビロコウ「ヘラジカは危ないから下がってて、この人は私が相手をするから」
ヘラジカ「何を言うか!私も一緒に戦うぞ!そもそも奴の狙いは私だろう!?」
ハシビロコウ「……あの人、多分覇気も六式も使える」
ヘラジカ「………ッ!」
ハシビロコウ「気持ちは嬉しい……けど、ここは私に任せてほしい」
ヘラジカ「……むぅ……ッ」
納得していない様子だが何故か口を閉ざしてしまうヘラジカをその場に残し、ハシビロコウはヘビクイワシの方へ歩いていく
ヘビクイワシ「いいのですか一人で?別に私は二人がかりでも構いませんが……それとも何か、彼女を戦わせられない理由でもあるのです?」
ハシビロコウ「……貴女には関係ない、私はただ友達を守りたいだけ」
ヘビクイワシ(……まぁいいでしょう、ヘラジカ会長が彼女を放ってどこかへ行くとは思えませんし当初の目的は果たせます)
ヘビクイワシ「ナミちー!!」ブンッ
ナミちー「あいよー」パシッ
ヘビクイワシはかけていた眼鏡を外すと、近くに飛んできたナミチスイコウモリに投げて渡した
ヘビクイワシ「……最初に言っておきますが、手加減なんてしませんよ?どうやら貴女はかなりのやり手のようです、本気で挑ませて頂きます」
ハシビロコウ「……望むところ」