Re: 獣友高校生の日常( No.110 )

日時: 2018/12/25 17:36
名前: 闇路◆14..oWjUr6

かくしてコノハとライオンの戦いの火蓋が切って落とされたのだが……

逃げ惑うフレンズや野次馬のフレンズ達を掻き分けて、二人の戦う体育館中央に向かっている者がいた

ヘラジカ「おぉー!?何だ何だ?ライオンが戦っているのか?私を誘わないなんてライオンの奴、水臭いじゃないか!」

ヘラジカ「よし、コノハに加勢するぞ!西校の底力を見せてくれよう!」

西校の生徒会長ヘラジカはケンカに混ざるべく人波の中をズンズン進んでいく

しかし、そんなヘラジカの背後に音もなく迫る一人のフレンズがいた


ヘビクイワシ(……なるほど、校長の読み通りですね。まさか本当にヘラジカ会長が乱入しようとしてくるとは……)

ヘビクイワシ(これ以上文化祭を引っ掻き回される訳にはいきません。ヘラジカ会長、貴女にはしばらく眠っていただきます)

ヘビクイワシの武装色の覇気に包まれた手刀がヘラジカの無防備なうなじに振り下ろされた───のだが


バヂィイイィッッ!!


ヘビクイワシ「………ッ!?」

突如間に割り込んできた何者かによって、手刀はヘラジカのうなじに届く前に防がれた

ヘラジカ「ぬぉっ!?何だ今の音は!?」クルッ

ヘビクイワシ「………何者ですか」バッ

ヘラジカが音に驚いて振り向き、ヘビクイワシが一旦ヘラジカから距離を取った
その騒ぎに気づいた照明係がスポットライトを当てると照らし出されたのはヘビクイワシとヘラジカ、そして……


ハシビロコウ「………ヘラジカにひどい事、しないで」


長槍を構えたハシビロコウが、ヘラジカを背に庇いヘビクイワシを睨み付けていた