Re: 獣友高校生の日常( No.109 )
ライオン「は?」
何が起きたのか分からず、ライオンはポカーンとした間抜け面を浮かべるが……
ライオン「…………ッ!!?」バッ
不意に動物だった頃の第六感が警鐘を鳴らし、ライオンは直ぐ様その場から飛び退いた。その瞬間
ボゥッッ!!
一瞬前までライオンが立っていた床に、大きな彫刻刀を使って一直線に彫ったような生々しい傷が刻まれた
コノハ「……今のを避けますか、流石は腐っても百獣の王ですね」
後ろ上方より声が聞こえ、ライオンが見上げるといつの間にかコノハが背後を取って空中で静止していた
ライオン「今のは……まさか嵐脚!?それにさっきのは剃か!?きっ、君は六式が使えたのかっ!?」
コノハ「校長の研修でちょいちょいっと習ったのです、まぁまだ未熟なので全部使える訳ではありませんし覇気も覚えてませんが……」
コノハはライオンに再び狙いを定めて足を振り上げる
コノハ「それでも、百獣の王等と持て囃されて図に乗っている誰かさんを倒すには十分です」
ライオン「……ははっ!いやぁービックリしたよ!まさか六式使いだったとはねぇ」
コノハ「どうします?命乞いをするなら今のうちですよ、おしっこ漏らしながら土下座すれば許してあげない事もないです」
ライオン「いやそれはやんないけどさ……でも前言は撤回する、君や君の仲間達をバカにして悪かったよ」
コノハ「おや、存外素直ですね」
ライオン「………だからさ」
ライオンはシュルシュルとネクタイをほどくと後ろに放り捨ててニヤッと笑った
ライオン「君達が優秀なフレンズだという事を……この戦いで証明して見せてよ」