Re: 獣友高校生の日常( No.108 )
体育館中央で向かい合うコノハとライオンを重なりあったスポットライトが照らし出す
ライオン「さっすが気が効くねぇナミちーは!そんじゃいっちょひと暴れしますかー」
ライオンは首をコキコキ肩をグルグルして戦闘態勢を整え始めた
ヘビクイワシ「会長……貴女はもう少し利口な人物だと思っていましたが、正直失望しました」
ヘビクイワシ「これ以上神聖な文化祭を私闘で汚すおつもりなら……力づくで止めさせてもらいます」
ヘビクイワシのすらっとした長い足が武装色の覇気で黒く染まった。だが……
ワシミミズク「……待つです、ヘビクイワシ」
ワシミミズクがスッと前に出て手で制してきた
ヘビクイワシ「校長!?何故止めるのですか!このまま彼女らを放置しては文化祭が……」
ワシミミズク「……どうやらライオンには何か考えがあるようです、ここは彼女を信じて任せましょう」
ヘビクイワシ「……校長がそう仰るのであれば従いますが、しかし……」
ワシミミズク「それよりもヘビクイワシ、貴女には他にやってほしい事があるのです」
ヘビクイワシ「はい?」
ライオン「お膳立ては整った、まどろっこしいの抜きにしてヘラジカみたいにまっすぐかかってきなよ!まっ、私の圧勝だろうけどね」
コノハ「……上等です、その言葉後悔させてやるですよ」
ライオン(とは言ったものの、相手はこんなチビッ子だし……相当手加減しないと怪我させちゃうよなぁ……どうしよう)
ライオンがコノハの小柄な体躯を見て悩んでいた、その時───
フッ、と突如コノハの姿が目の前から消えた