Re: 獣友高校生の日常( No.105 )
グレープ『あぁ……これは夢か、幻か……?』
グレープ『また…会えた………また、君に出会えた……ッ!!』
グレープ『いや、《彼女》とは違うのかもしれない……でも君は、私が思い描いていた君そのものだ……!』
グレープ『これ以上の幸せがあるだろうかっ!?君と……君とこうして語らい触れ合える距離にいられるなんて!!』
グレープ『ありがとう……!また、私に会いに来てくれて……本当に、ありがとう………!!』
グレープはゆっくりと起き上がると、差しのべられたフルルの手に自らの翼を重ねた
BGMのぼくのフレンドと共に暗幕が引かれ、劇はフィナーレを迎える
体育館内に盛大な拍手の音が鳴り響いた
ライオン(うぅー……何て感動する劇だろう!?こんなに心打たれたのは久しぶりだ!)ウルウル
一般フレンズに混じって劇を鑑賞していたライオンは溢れ出す涙を拭いつつ余韻に浸っていた
オリックス『以上、西校演劇部による演目【二次元に恋したペンギン】でした。続きまして西校スクールアイドルPPPによるライブです。準備が整うまで少々お待ちください』
ライオン(次はペパプのライブかー。さっきの劇といい、西校のフレンズも素敵な子ばかりだなぁ)
ライオン(こんな素晴らしい子達に囲まれて、コノハちゃんは幸せだねぇ)チラッ
ライオンは横目で隣に座っているコノハの様子を窺った、すると……
コノハ(やはりウチの演劇部はレベルが高いです)
コノハ(この後は言わずと知れたPPPの生ライブ……我々の文化部は非常に優秀なのです!)
コノハ(見たかライオン!お前達東校のフレンズと我々は違うのですよ……!)
コノハが優越感に口の端を歪ませ、ギラついた目でライオンを睨み付けていた